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ベドリズマブ

エンタイビオヒト化抗ヒトα4β7インテグリンモノクローナル抗体製剤

ベドリズマブは中等症から重症の潰瘍性大腸炎の治療および維持療法に用いられるヒト化抗α4β7インテグリンモノクローナル抗体製剤です。消化管に特異的なリンパ球の浸潤を選択的に抑えることで、腸管の炎症を軽減します。

ベドリズマブは中等症から重症の潰瘍性大腸炎の治療および維持療法に用いられるヒト化抗α4β7インテグリンモノクローナル抗体製剤です。

本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(エンタイビオ点滴静注用300mg、武田薬品工業株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。

作用機序

薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。

たとえ話

潰瘍性大腸炎では、免疫細胞が「消化管専用の切符」を手に腸管の粘膜へ次々と集まり、炎症を広げています。ベドリズマブはその切符(α4β7インテグリン)を覆って隠すことで、免疫細胞が腸管へ入り込むのを選択的に抑えます。

平易に言うと

ベドリズマブはリンパ球の表面にあるα4β7インテグリンという接着分子に結合します。このインテグリンは、消化管の血管内皮にあるMAdCAM-1という分子と結びつくことでリンパ球を腸管粘膜へ導く役割を持ちます。ベドリズマブがこの結合を阻害することで、炎症に関わるリンパ球が腸管へ浸潤するのを抑え、潰瘍性大腸炎の症状を和らげます。

詳しく

ベドリズマブはヒト化抗ヒトα4β7インテグリンモノクローナル抗体であり、メモリーTリンパ球表面に発現するα4β7インテグリンに特異的に結合します。α4β7インテグリンは消化管粘膜の血管内皮細胞に発現する粘膜アドレシン細胞接着分子-1(MAdCAM-1)に接着することでリンパ球の消化管粘膜および腸管関連リンパ系組織への浸潤を媒介します。ベドリズマブはα4β7インテグリンとMAdCAM-1との結合を阻害する一方で、多くの臓器に発現するVCAM-1との結合は阻害しなかったと報告されています(in vitro)。中等症から重症の潰瘍性大腸炎の治療および維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)として承認されています。

アニメーションで仕組みを見る

仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。

ベドリズマブが腸管への切符を隠す

α4β7 インテグリンベドリズマブ浸潤
  1. 潰瘍性大腸炎では、免疫細胞が「消化管専用の切符」を手に腸管の粘膜へ次々と集まり、炎症を広げています。
  2. ベドリズマブはリンパ球の表面にあるα4β7インテグリンという接着分子に結合します。
  3. このインテグリンは、消化管の血管内皮にあるMAdCAM-1という分子と結びつくことでリンパ球を腸管粘膜へ導く役割を持ちます。
  4. ベドリズマブがこの結合を阻害することで、炎症に関わるリンパ球が腸管へ浸潤するのを抑え、潰瘍性大腸炎の症状を和らげます。
ヒト化抗ヒトα4β7インテグリンモノクローナル抗体製剤(ベドリズマブ)の作用イメージ

ターゲット:α4β7 インテグリン

α4β7インテグリンはメモリーTリンパ球の表面に発現し、消化管粘膜の血管内皮細胞に発現するMAdCAM-1に接着することで、リンパ球の消化管粘膜および腸管関連リンパ系組織への浸潤を媒介します。潰瘍性大腸炎ではこの経路を介して炎症性リンパ球が腸管に集積します。

承認された適応

適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。

Japanでの承認適応

PMDA
  • 中等症から重症の潰瘍性大腸炎の治療及び維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)

公式ソース

このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。

  1. PMDA 医療用医薬品添付文書(エンタイビオ点滴静注用300mg)

    独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)

このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。

MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。