カボザンチニブ
カボザンチニブはVEGFR2、MET、AXLなどの複数のキナーゼを阻害する低分子化合物です。根治切除不能または転移性の腎細胞癌の治療に用いられます。
カボザンチニブリンゴ酸塩はマルチキナーゼ阻害型の抗悪性腫瘍剤であり、日本では武田薬品工業株式会社により販売されています。
本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(カボメティクス錠20mg、武田薬品工業株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。
作用機序
薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。
たとえ話
カボザンチニブは腫瘍が使う複数の「増殖スイッチ」を同時に押さえ込むマルチキナーゼ阻害薬です。
平易に言うと
カボザンチニブはVEGFR2を介した血管新生シグナル、METやAXLを介した腫瘍増殖・生存シグナルを同時に阻害します。これにより腫瘍への栄養供給を断つとともに、腫瘍細胞自体の増殖も抑える多面的な抗腫瘍作用を示します。
詳しく
カボザンチニブは血管内皮細胞増殖因子受容体2(VEGFR2)、肝細胞増殖因子受容体(MET)、AXL等のキナーゼに対する阻害作用を有する低分子化合物です。VEGFR2等を介したシグナル伝達を阻害することにより、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられています。
アニメーションで仕組みを見る
仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。
カボザンチニブが複数の増殖スイッチを同時に阻害する
- カボザンチニブは腫瘍が使う複数の「増殖スイッチ」を同時に押さえ込むマルチキナーゼ阻害薬です。
- カボザンチニブはVEGFR2を介した血管新生シグナル、METやAXLを介した腫瘍増殖・生存シグナルを同時に阻害します。
- これにより腫瘍への栄養供給を断つとともに、腫瘍細胞自体の増殖も抑える多面的な抗腫瘍作用を示します。
- VEGFR2等を介したシグナル伝達を阻害することにより、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられています。
ターゲット:VEGFR2・MET・AXLキナーゼ
腫瘍の血管新生や増殖、転移に関わるシグナルを伝える受容体チロシンキナーゼです。これらの経路が過剰に活性化されると腫瘍の成長や耐性が促進されます。
承認された適応
適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。
Japanでの承認適応
PMDA- 根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
公式ソース
このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。
- PMDA 医療用医薬品添付文書(カボメティクス錠20mg)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
- 海外がん医療情報リファレンス(日本癌医療翻訳アソシエイツ) Cabozantinib-S-Malate[カボザンチニブ]
一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT)
このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。
MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。