ロモソズマブ(遺伝子組換え)
ロモソズマブは骨折の危険性が高い骨粗鬆症に使われる生物由来の注射薬です。骨を作る働きを促しながら、骨を壊す働きも抑えるという二つの作用で骨量を増やします。
ロモソズマブ(遺伝子組換え)は抗スクレロスチン抗体製剤として、日本ではイベニティ皮下注の名称で流通しています。
本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(イベニティ皮下注105mgシリンジ、アムジェン株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。
作用機序
薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。
たとえ話
骨には「作るチーム」と「壊すチーム」があり、ロモソズマブは骨形成のブレーキ役(スクレロスチン)を取り除いて作るチームを勢いづかせ、同時に壊すチームの活動も穏やかにすることで、骨を強くしていきます。
平易に言うと
ロモソズマブはスクレロスチンというタンパク質に結合し、その働きを阻害します。スクレロスチンは骨を作る働きを抑えるブレーキの役割を果たしているため、これを止めることで骨形成が促されます。同時に骨吸収も抑えることで、骨量を増やし骨折のリスクを下げます。
詳しく
ロモソズマブ(遺伝子組換え)はスクレロスチンに結合するヒト化抗スクレロスチンモノクローナル抗体製剤です。骨芽細胞系細胞における古典的Wntシグナル伝達の抑制を阻害することで骨形成を促進し、同時に骨吸収も抑制します。この骨形成促進と骨吸収抑制の二重作用により、骨量を増加させ骨折の危険性を低減します。
アニメーションで仕組みを見る
仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。
ロモソズマブが骨形成のブレーキを外す
- 骨には作るチームと壊すチームがある。
- スクレロスチンは骨を作る働きを抑えるブレーキの役割を果たしている。
- ロモソズマブはスクレロスチンに結合してその働きを阻害する。
- 骨形成が促されると同時に骨吸収も抑えられる二重の作用。
ターゲット:スクレロスチン
骨細胞が作るタンパク質で、骨芽細胞におけるWntシグナルを抑制し骨形成をブレーキする役割を持ちます。
承認された適応
適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。
Japanでの承認適応
PMDA- 骨折の危険性の高い骨粗鬆症
公式ソース
このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。
- PMDA 医療用医薬品添付文書(イベニティ皮下注105mgシリンジ)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。
MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。