ポラツズマブ ベドチン
ポライビーはB細胞リンパ腫の細胞表面に発現するCD79bを標的とする抗体薬物複合体(ADC)です。細胞内に取り込まれた後、微小管阻害薬MMAEを遊離させて腫瘍細胞のアポトーシスを誘導します。
ポラツズマブ ベドチンは抗CD79b抗体薬物複合体(ADC)であり、日本では中外製薬株式会社よりポライビー点滴静注用30mgとして販売されています。
本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(ポライビー点滴静注用30mg、中外製薬株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。
作用機序
薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。
たとえ話
ポライビーは「CD79bというB細胞の目印を狙って届く宅配便」です。腫瘍細胞の中に入ると、細胞の骨格(微小管)を壊す薬を解放し、分裂できなくした上で細胞を死に至らせます。
平易に言うと
ポラツズマブ ベドチンは抗CD79bヒト化IgG1モノクローナル抗体と、微小管重合阻害作用を持つMMAEをリンカーでつないだ抗体薬物複合体です。腫瘍細胞膜上のCD79bに結合して細胞内に取り込まれ、プロテアーゼによりリンカーが切断されるとMMAEが遊離します。遊離したMMAEは微小管に結合し、細胞分裂を阻害してアポトーシスを誘導することで腫瘍増殖を抑制します。
詳しく
ポラツズマブ ベドチンは、抗CD79bヒト化IgG1モノクローナル抗体と、微小管重合阻害作用を有するMMAEを、リンカーを介して共有結合させた抗体薬物複合体です。腫瘍細胞の細胞膜上に発現するCD79bに結合し、細胞内に取り込まれた後にプロテアーゼによりリンカーが切断され、MMAEが細胞内に遊離します。遊離したMMAEは微小管に結合し、細胞分裂を阻害してアポトーシスを誘導すること等により、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられています。
アニメーションで仕組みを見る
仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。
微小管を壊す薬を届ける宅配便
- ポライビーは「CD79bというB細胞の目印を狙って届く宅配便」です。
- ポラツズマブ ベドチンは抗CD79bヒト化IgG1モノクローナル抗体と、微小管重合阻害作用を持つMMAEをリンカーでつないだ抗体薬物複合体です。
- 腫瘍細胞膜上のCD79bに結合して細胞内に取り込まれ、プロテアーゼによりリンカーが切断されるとMMAEが遊離します。
- 遊離したMMAEは微小管に結合し、細胞分裂を阻害してアポトーシスを誘導することで腫瘍増殖を抑制します。
ターゲット:CD79b
CD79bはB細胞の表面に発現するB細胞受容体複合体の構成要素であり、B細胞由来のリンパ腫細胞にも発現が保たれています。
承認された適応
適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。
Japanでの承認適応
PMDA- 以下の大細胞型B細胞リンパ腫
- びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
- 高悪性度B細胞リンパ腫
公式ソース
このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。
- PMDA 医療用医薬品添付文書(ポライビー点滴静注用30mg)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。
MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。