アテゾリズマブ(遺伝子組換え)
アテゾリズマブはPD-L1に対するヒト化モノクローナル抗体であり、がん免疫のブレーキを外す免疫チェックポイント阻害薬です。腫瘍に対するT細胞の攻撃力を高め、腫瘍増殖を抑制します。
アテゾリズマブ(遺伝子組換え)はPD-L1を標的とするヒト化モノクローナル抗体であり、免疫チェックポイント阻害薬として悪性腫瘍の治療に用いられます。
本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(テセントリク点滴静注840mg、中外製薬株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。
作用機序
薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。
たとえ話
PD-L1は腫瘍細胞が「私は攻撃しないで」という偽のIDカードをT細胞に見せているようなものです。アテゾリズマブはこのIDカードを隠し、T細胞が腫瘍を正しく攻撃できるようにします。
平易に言うと
アテゾリズマブはPD-L1に結合し、PD-L1とその受容体PD-1との結合を阻害します。これによりPD-1/PD-L1経路を介したT細胞の抑制シグナルが解除され、がん抗原に対するT細胞の攻撃力が増強されます。
詳しく
アテゾリズマブはヒトPD-L1に対するヒト化モノクローナル抗体であり、PD-L1とその受容体であるPD-1との結合を阻害すること等により、がん抗原特異的なT細胞の細胞傷害活性を増強し、腫瘍の増殖を抑制すると考えられます。
アニメーションで仕組みを見る
仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。
アテゾリズマブがPD-L1を阻害する仕組み
- PD-1受容体と結合するとT細胞の攻撃機能が抑制され、腫瘍が免疫系から逃れる仕組みに関与しています。
- アテゾリズマブはPD-L1に結合し、PD-L1とその受容体PD-1との結合を阻害します。
- これによりPD-1/PD-L1経路を介したT細胞の抑制シグナルが解除され、がん抗原に対するT細胞の攻撃力が増強されます。
- アテゾリズマブはヒトPD-L1に対するヒト化モノクローナル抗体であり、PD-L1とその受容体であるPD-1との結合を阻害すること等により、がん抗原特異的なT細胞の細胞傷害活性を増強し、腫瘍の増殖を抑制すると考えられます。
ターゲット:PD-L1(プログラム細胞死間リガンド1)
腫瘍細胞や免疫細胞の表面に発現するタンパク質です。PD-1受容体と結合するとT細胞の攻撃機能が抑制され、腫瘍が免疫系から逃れる仕組みに関与しています。
承認された適応
適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。
Japanでの承認適応
PMDA- 抗PD-L1抗体(製剤共通の効能又は効果として承認)
公式ソース
このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。
- PMDA 医療用医薬品添付文書(テセントリク点滴静注840mg)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。
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