オマリズマブ
オマリズマブは難治性の気管支喘息に対して用いられる抗IgE抗体製剤です。血中の遊離IgEを中和し、アレルギー応答の引き金となる肥満細胞や好塩基球の活性化を抑えることで、喘息症状のコントロールを目指します。
オマリズマブ(遺伝子組換え)は難治性の気管支喘息の治療に用いられる抗IgE抗体製剤であり、日本ではノバルティスファーマ株式会社よりゾレア皮下注用150mgとして販売されています。
本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。
作用機序
薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。
たとえ話
アレルギー喘息では、IgEという「警告タグ」が肥満細胞の表面にびっしりと貼り付き、少しのアレルゲンでも過剰な反応を引き起こします。オマリズマブはその警告タグを血液中で捕まえて無効化し、肥満細胞が暴れないように静めます。
平易に言うと
オマリズマブは血中の遊離IgEに結合し、IgEが好塩基球や肥満細胞表面の受容体(FcεRI)に結合するのを妨げます。その結果、これらの炎症細胞が活性化されるのが抑えられ、喘息の症状を引き起こすケミカルメディエーターの放出が軽減されます。
詳しく
オマリズマブはヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体であり、IgEと高親和性受容体(FcεRI)の結合を阻害することで、好塩基球、肥満細胞等の炎症細胞の活性化を抑制します。
アニメーションで仕組みを見る
仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。
血液中の警告タグを捕まえて無効化するオマリズマブ
- アレルギー喘息では、IgEという「警告タグ」が肥満細胞の表面にびっしりと貼り付き、少しのアレルゲンでも過剰な反応を引き起こします。
- オマリズマブはその警告タグを血液中で捕まえて無効化し、肥満細胞が暴れないように静めます。
- オマリズマブは血中の遊離IgEに結合し、IgEが好塩基球や肥満細胞表面の受容体(FcεRI)に結合するのを妨げます。
- その結果、これらの炎症細胞が活性化されるのが抑えられ、喘息の症状を引き起こすケミカルメディエーターの放出が軽減されます。
ターゲット:遊離IgEと高親和性IgE受容体(FcεRI)
血中の遊離IgEが好塩基球や肥満細胞表面のFcεRIに結合すると、これらの細胞が活性化され、ヒスタミンやロイコトリエンなどの炎症性メディエーターが放出されます。この経路を遮断することでアレルギー炎症が抑制されます。
承認された適応
適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。
Japanでの承認適応
PMDA- 気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)
公式ソース
このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。
- PMDA 医療用医薬品添付文書(ゾレア皮下注用150mg)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
- ゾレア|作用機序(気管支喘息)|医療関係者向け|ノバルティス ファーマ
ノバルティス ファーマ株式会社
このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。
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