インスリン リスプロ(遺伝子組換え)
インスリン リスプロは食後の血糖上昇に素早く対応する超速効型インスリンアナログです。プロタミン配合製剤では中程度の持続作用も併せ持ちます。
インスリン リスプロは超速効型インスリンアナログとして、インスリン療法が必要な糖尿病患者に用いられています。
本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(ヒューマログミックス25注カート、日本イーライリリー株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。
作用機序
薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。
たとえ話
インスリン リスプロは構造上の工夫でバラけやすくなり、注射後すぐに血中に広がって食後の血糖にすばやく働きます。
平易に言うと
インスリン リスプロは製剤中では六量体として存在しますが、皮下注射後速やかに単量体へと解離するため、皮下から血中への移行が速やかです。インスリン受容体に結合し、骨格筋や脂肪細胞でのグルコース取り込みを促進し、肝臓での糖新生を抑制することで血糖値を下げます。
詳しく
インスリン リスプロは製剤中では六量体として存在するが、皮下注射後速やかに単量体へと解離するため、皮下から血中への移行が速い。血中移行後、生体内における本剤を含むあらゆるインスリン製剤の主薬理作用はグルコース代謝調節である。筋肉と脳以外の臓器において、速やかなグルコース/アミノ酸細胞内輸送を引き起こし、同化作用を促進し、蛋白異化作用を阻害する。肝臓において、グルコース取り込みとグリコーゲン貯蔵を促進し、糖新生を阻害し、過剰なグルコースの脂肪への変換を促進する。
アニメーションで仕組みを見る
仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。
B鎖28位・29位の入れ替えでインスリン リスプロが速く効く仕組み
- インスリン リスプロは製剤中では六量体として存在するが、皮下注射後速やかに単量体へと解離するため、皮下から血中への移行が速い。
- 血中移行後、生体内における本剤を含むあらゆるインスリン製剤の主薬理作用はグルコース代謝調節である。
- 筋肉と脳以外の臓器において、速やかなグルコース/アミノ酸細胞内輸送を引き起こし、同化作用を促進し、蛋白異化作用を阻害する。
- 肝臓において、グルコース取り込みとグリコーゲン貯蔵を促進し、糖新生を阻害し、過剰なグルコースの脂肪への変換を促進する。
ターゲット:インスリン受容体
インスリンが結合すると、骨格筋や脂肪細胞での糖取り込みが促進され、肝臓での糖産生が抑えられる受容体です。
承認された適応
適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。
Japanでの承認適応
PMDA- インスリン療法が適応となる糖尿病
公式ソース
このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。
- PMDA 医療用医薬品添付文書(ヒューマログミックス25注カート)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
- いま、1型糖尿病は/内潟安子先生(インスリン注射してから血糖が下がるまで)
糖尿病ネットワーク(創人社・日本医療・健康情報研究所)
このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。
MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。