ガルカネズマブ(遺伝子組換え)
ガルカネズマブは片頭痛の発作が頻繁に起こる患者さんの発症抑制に使われる抗体製剤です。CGRPそのものに結合してその働きを封じ、片頭痛発作の誘発を抑えます。
ガルカネズマブ(遺伝子組換え)は抗CGRPモノクローナル抗体製剤として、日本ではエムガルティ皮下注の名称で流通しています。
本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(エムガルティ皮下注120mgオートインジェクター、日本イーライリリー株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。
作用機序
薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。
たとえ話
片頭痛の発作にはCGRPという「警報物質」が関わっていますが、ガルカネズマブはこの警報物質を捕まえて無効化することで、受信機に警報が届かないようにします。
平易に言うと
ガルカネズマブはCGRPという神経ペプチドに直接結合するヒト化モノクローナル抗体です。CGRPが受容体に届く前に捉まえてその働きを阻害することで、片頭痛発作の発症を抑制します。CGRPに対して非常に高い親和性を持ち、他の関連ペプチドにはほとんど結合しません。
詳しく
ガルカネズマブ(遺伝子組換え)はカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)に結合するヒト化IgG4モノクローナル抗体です。CGRP受容体を阻害することなくCGRPの生理活性を阻害し、CGRPに対して高い親和性(KD=31pM)と選択性を示します。片頭痛患者ではCGRPの血中濃度上昇が認められており、ガルカネズマブのCGRP活性阻害作用により片頭痛発作の発症が抑制されると考えられています。
アニメーションで仕組みを見る
仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。
ガルカネズマブがCGRPを無効化して片頭痛発作を抑える仕組み
- 片頭痛の発作にはCGRPという「警報物質」が関わっていますが、ガルカネズマブはこの警報物質を捕まえて無効化することで、受信機に警報が届かないようにします。
- ガルカネズマブ(遺伝子組換え)はカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)に結合するヒト化IgG4モノクローナル抗体です。
- CGRP受容体を阻害することなくCGRPの生理活性を阻害し、CGRPに対して高い親和性(KD=31pM)と選択性を示します。
- CGRPが受容体に届く前に捉まえてその働きを阻害することで、片頭痛発作の発症を抑制します。
ターゲット:カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)
片頭痛発作の誘発に関与するとされる神経ペプチドで、血中濃度の上昇が片頭痛患者で認められています。
承認された適応
適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。
Japanでの承認適応
PMDA- 片頭痛発作の発症抑制
公式ソース
このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。
- PMDA 医療用医薬品添付文書(エムガルティ皮下注120mgオートインジェクター)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
- 「エムガルティ®」国内製造販売承認取得のお知らせ
第一三共株式会社
このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。
MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。