グセルクマブ
グセルクマブは中等症から重症の潰瘍性大腸炎を対象とする抗IL-23p19モノクローナル抗体製剤です。炎症性サイトカインであるIL-23のp19サブユニットに特異的に結合し、その作用を阻害することで腸管の炎症を軽減します。
グセルクマブは中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入療法に用いられる抗IL-23p19モノクローナル抗体製剤です。
本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(トレムフィア点滴静注用200mg、ヤンセンファーマ株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。
作用機序
薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。
たとえ話
潰瘍性大腸炎では、腸管の免疫細胞がIL-23という「増幅スイッチ」を押し続け、炎症が止まらない状態に近いです。グセルクマブはこのスイッチに蓋をするようにIL-23のp19サブユニットに結合し、炎症の連鎖を断ちます。
平易に言うと
グセルクマブはヒト化モノクローナル抗体であり、IL-23を構成するp19サブユニットに高い特異性と親和性で結合します。これによりIL-23が受容体複合体(IL-12Rβ1/IL-23R)に結合するのを阻害し、下流の炎症シグナルを抑制します。
詳しく
グセルクマブはヒトIL-23のp19サブユニットに特異的に結合するヒト型モノクローナル抗体です。in vitro試験において、IL-12Rβ1およびIL-23Rで構成されるIL-23受容体複合体へのIL-23の結合を阻害することが示されています。これにより、IL-23依存性の炎症性サイトカイン産生やTh17細胞関連の炎症経路が抑制されると考えられています。
アニメーションで仕組みを見る
仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。
グセルクマブがIL-23のスイッチに蓋をする
- 腸管の免疫細胞がIL-23という増幅スイッチを押し続け、炎症が止まらない状態が続く。
- IL-23を構成するp19サブユニットに高い特異性と親和性で結合する。
- IL-23が受容体複合体(IL-12Rβ1/IL-23R)に結合するのが阻害される。
- IL-23依存性の炎症性サイトカイン産生やTh17関連の炎症経路が抑えられるとされる。
ターゲット:インターロイキン-23(IL-23)p19サブユニット
IL-23は免疫細胞の活性化と炎症維持に関わるサイトカインであり、p19サブユニットはその特異的な構成要素です。潰瘍性大腸炎の病態ではIL-23シグナルが過剰となり、腸管の慢性炎症に関与すると考えられています。
承認された適応
適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。
Japanでの承認適応
PMDA- 中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)
公式ソース
このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。
- PMDA 医療用医薬品添付文書(トレムフィア点滴静注用200mg)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
- トレムフィア®について | トレムフィア.jp(潰瘍性大腸炎)
ヤンセンファーマ株式会社
このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。
MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。