デュルバルマブ
デュルバルマブは腫瘍細胞や免疫細胞が持つPD-L1に結合し、免疫のブレーキ役であるPD-1/PD-L1経路を遮断するヒト型モノクローナル抗体です。切除不能な非小細胞肺癌における化学放射線療法後の維持療法として用いられます。
デュルバルマブ(遺伝子組換え)はヒト型抗ヒトPD-L1モノクローナル抗体であり、日本ではアストラゼネカ株式会社によりイミフィンジ点滴静注として販売されています。
本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(イミフィンジ点滴静注120mg、アストラゼネカ株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。
作用機序
薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。
たとえ話
腫瘍細胞はPD-L1という「偽の停止標識」を掲げて、免疫細胞(T細胞)の攻撃を止めてしまうことがあります。デュルバルマブはこの偽の標識を覆い隠すことで、免疫細胞が再び腫瘍を攻撃できるようにします。
平易に言うと
デュルバルマブはヒトPD-L1に対するヒト型モノクローナル抗体です。腫瘍細胞や腫瘍周辺細胞の表面にあるPD-L1に結合し、PD-L1とT細胞のPD-1受容体との結合を阻害します。これにより、PD-1/PD-L1経路によるT細胞の抑制が解除され、抗腫瘍免疫応答が増強されます。
詳しく
デュルバルマブ(遺伝子組換え)は、ヒトPD-L1に対するヒト免疫グロブリンGサブクラス1、κ型アイソタイプ(IgG1κ)モノクローナル抗体です。PD-L1に結合し、PD-L1とその受容体であるPD-1との結合を阻害すること等により、抗腫瘍免疫応答を増強し、腫瘍増殖を抑制すると考えられます。切除不能な局所進行の非小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法として承認されています。
アニメーションで仕組みを見る
仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。
デュルバルマブ(ヒト型抗PD-L1抗体)がPD-L1を阻害する仕組み
- 腫瘍細胞はPD-L1という「偽の停止標識」を掲げて、免疫細胞(T細胞)の攻撃を止めてしまうことがあります。
- デュルバルマブ(遺伝子組換え)は、ヒトPD-L1に対するヒト免疫グロブリンGサブクラス1、κ型アイソタイプ(IgG1κ)モノクローナル抗体です。
- 腫瘍細胞や腫瘍周辺細胞の表面にあるPD-L1に結合し、PD-L1とT細胞のPD-1受容体との結合を阻害します。
- これにより、PD-1/PD-L1経路によるT細胞の抑制が解除され、抗腫瘍免疫応答が増強されます。
ターゲット:PD-L1(プログラム細胞死リガンド1)
腫瘍細胞や一部の免疫細胞の表面に発現するタンパク質で、T細胞のPD-1受容体と結合するとT細胞の活性化が抑制されます。腫瘍細胞がこの仕組みを利用して免疫攻撃から逃れることがあります。
承認された適応
適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。
Japanでの承認適応
PMDA- 切除不能な局所進行の非小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法
公式ソース
このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。
- PMDA 医療用医薬品添付文書(イミフィンジ点滴静注120mg)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
- DailyMed 医薬品添付文書(IMFINZI)
DailyMed, U.S. National Library of Medicine
- 海外がん医療情報リファレンス(日本癌医療翻訳アソシエイツ) Durvalumab[デュルバルマブ]
一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT)
このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。
MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。