アカラブルチニブ
アカラブルチニブは慢性リンパ性白血病などのB細胞性腫瘍に用いられるBTK阻害剤です。B細胞の増殖や生存に関わるBTKのシグナルを遮断することで、腫瘍細胞の増殖を抑制します。
アカラブルチニブは慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の治療に用いられるBTK阻害剤であり、日本ではカルケンスカプセルとして販売されています。
本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(カルケンスカプセル100mg、アストラゼネカ株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。
作用機序
薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。
たとえ話
B細胞のがん細胞が「常に鳴り続ける呼び出しベル」に頼って増え続けている状態に例えると、アカラブルチニブはそのベルの音を止める薬です。BTKというシグナル伝達分子の働きを阻害することで、腫瘍細胞への増殖指令を遮断します。
平易に言うと
アカラブルチニブはBTK(ブルトン型チロシンキナーゼ)という酵素に結合し、その働きを阻害します。BTKはB細胞の表面にある受容体から受け取った増殖シグナルを細胞内に伝える役割を担っています。このシグナル伝達が遮断されることで、B細胞性腫瘍の増殖が抑制されます。
詳しく
ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)は、B細胞に発現するB細胞受容体の下流シグナル伝達分子である。アカラブルチニブは、BTKと結合し、BTKのキナーゼ活性を阻害することにより、B細胞性腫瘍の増殖を抑制すると考えられている。
アニメーションで仕組みを見る
仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。
腫瘍細胞への増殖指令を遮断します
- BTKはB細胞の表面にある受容体から受け取った増殖シグナルを細胞内に伝える役割を担っています。
- アカラブルチニブはBTK(ブルトン型チロシンキナーゼ)という酵素に結合し、その働きを阻害します。
- このシグナル伝達が遮断されることで、B細胞性腫瘍の増殖が抑制されます。
- アカラブルチニブは、BTKと結合し、BTKのキナーゼ活性を阻害することにより、B細胞性腫瘍の増殖を抑制すると考えられている。
ターゲット:ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)
B細胞に発現するB細胞受容体の下流シグナル伝達分子。BTKが活性化されるとB細胞の増殖・生存・分化を促すシグナルが伝わります。B細胞性腫瘍ではこの経路が持続的に活性化され、腫瘍細胞が制御なく増殖します。
承認された適応
適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。
Japanでの承認適応
PMDA- 慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)
公式ソース
このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。
- PMDA 医療用医薬品添付文書(カルケンスカプセル100mg)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
- Calquence 添付文書(Prescribing Information)12.1 Mechanism of Action
U.S. Food and Drug Administration
- ザヌブルチニブ承認で白血病(CLL)に対する標的治療が向上|海外癌医療情報リファレンス
一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ
このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。
MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。