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ダブラフェニブ

タフィンラー抗悪性腫瘍剤

ダブラフェニブはBRAF遺伝子変異(V600Eなど)を持つ悪性腫瘍に対して用いられる分子標的薬です。変異型BRAFキナーゼの活性を阻害し、腫瘍細胞の増殖シグナルを抑制します。

ダブラフェニブメシル酸塩はBRAF V600変異型キナーゼを選択的に阻害する分子標的治療薬であり、日本ではノバルティスファーマ株式会社よりタフィンラーカプセル50mgとして販売されています。

本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(タフィンラーカプセル50mg、ノバルティスファーマ株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。

作用機序

薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。

たとえ話

変異型BRAFキナーゼは「壊れたスイッチ」のように常に増殖シグナルを送り続けています。ダブラフェニブはそのスイッチを押し戻し、腫瘍細胞への「増殖命令」を止める働きをします。

平易に言うと

ダブラフェニブはBRAF遺伝子に変異(V600E、V600K、V600D)を持つ腫瘍細胞において、変異型BRAFキナーゼの活性を選択的に阻害します。これにより下流のERKへのリン酸化伝達が抑えられ、腫瘍細胞の増殖シグナルが遮断されます。

詳しく

ダブラフェニブメシル酸塩は、BRAF変異型(V600E、V600K及びV600D)のキナーゼ活性を阻害します。また、ダブラフェニブは、A375P F11細胞株を移植したマウスの腫瘍組織において、RAFシグナル経路下流のERKのリン酸化を阻害したことが確認されています。

アニメーションで仕組みを見る

仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。

ダブラフェニブが壊れたスイッチを止める

BRAF V600変異型キナーゼダブラフェニブ増殖シグナル
  1. 変異型BRAFキナーゼは「壊れたスイッチ」のように常に増殖シグナルを送り続けています。
  2. ダブラフェニブはBRAF遺伝子に変異(V600E、V600K、V600D)を持つ腫瘍細胞において、変異型BRAFキナーゼの活性を選択的に阻害します。
  3. これにより下流のERKへのリン酸化伝達が抑えられ、腫瘍細胞の増殖シグナルが遮断されます。
  4. ダブラフェニブはそのスイッチを押し戻し、腫瘍細胞への「増殖命令」を止める働きをします。
抗悪性腫瘍剤(ダブラフェニブ)の作用イメージ

ターゲット:BRAF V600変異型キナーゼ

BRAF遺伝子にV600Eなどの変異が生じると、キナーゼが常に活性化した状態となり、MAPK経路を介して腫瘍細胞の増殖が促されます。

承認された適応

適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。

Japanでの承認適応

PMDA
  • BRAF遺伝子変異を有する悪性黒色腫
  • BRAF遺伝子変異を有する切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
  • 標準的な治療が困難なBRAF遺伝子変異を有する進行・再発の固形腫瘍(結腸・直腸癌を除く)
  • BRAF遺伝子変異を有する再発又は難治性の有毛細胞白血病
  • BRAF遺伝子変異を有する低悪性度神経膠腫

公式ソース

このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。

  1. PMDA 医療用医薬品添付文書(タフィンラーカプセル50mg)

    独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)

このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。

MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。