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アバタセプト

オレンシアT細胞選択的共刺激調節剤

アバタセプトは関節リウマチに対して用いられる生物学的製剤で、T細胞の活性化に必要な共刺激シグナルを遮断します。免疫応答の初期段階に働きかけ、関節の炎症と破壊を抑制することが期待されます。

アバタセプト(遺伝子組換え)は関節リウマチの治療に用いられる生物学的製剤であり、日本ではブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社によりオレンシア点滴静注用250mgとして販売されています。

本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。

作用機序

薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。

たとえ話

関節リウマチでは、免疫細胞同士が「握手」して仲間のT細胞を次々と目覚めさせている状態に近いです。アバタセプトはその握手の手にあたる部分に蓋をすることで、T細胞が目覚める連鎖を穏やかに抑えます。

平易に言うと

アバタセプトは、T細胞が活性化するために必要な「第二のサイン」を遮断する働きをします。抗原提示細胞のCD80・CD86という分子に結合し、T細胞側のCD28との結合を妨げることで、T細胞の活性化やそれに伴う炎症性サイトカインの産生を抑えます。

詳しく

アバタセプトは抗原提示細胞表面のCD80/CD86に結合することでCD28を介した共刺激シグナルを阻害します。その結果、関節リウマチの発症に関与するT細胞の活性化およびサイトカイン産生を抑制し、さらに他の免疫細胞の活性化あるいは関節中の結合組織細胞の活性化によるマトリックスメタロプロテアーゼ、炎症性メディエーターの産生を抑制すると考えられています。

アニメーションで仕組みを見る

仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。

アバタセプトが免疫の握手に蓋をする

T細胞共刺激シグナル(CD80/CD86–CD28 経路)アバタセプトT細胞の活性化
  1. 関節リウマチでは、免疫細胞同士が「握手」して仲間のT細胞を次々と目覚めさせている状態に近いです。
  2. アバタセプトは、T細胞が活性化するために必要な「第二のサイン」を遮断する働きをします。
  3. 抗原提示細胞のCD80・CD86という分子に結合し、T細胞側のCD28との結合を妨げることで、T細胞の活性化やそれに伴う炎症性サイトカインの産生を抑えます。
  4. アバタセプトはその握手の手にあたる部分に蓋をすることで、T細胞が目覚める連鎖を穏やかに抑えます。
T細胞選択的共刺激調節剤(アバタセプト)の作用イメージ

ターゲット:T細胞共刺激シグナル(CD80/CD86–CD28 経路)

抗原提示細胞が持つCD80またはCD86と、T細胞表面のCD28が結合することで、T細胞が完全に活性化するための第二信号(共刺激シグナル)が生じます。この経路が遮断されるとT細胞の活性化が抑制されます。

承認された適応

適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。

Japanでの承認適応

PMDA
  • 既存治療で効果不十分な下記疾患:関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)
  • 既存治療で効果不十分な下記疾患:多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎

公式ソース

このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。

  1. PMDA 医療用医薬品添付文書(オレンシア点滴静注用250mg)

    独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)

このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。

MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。