メマンチン塩酸塩
メマンチンは中等度から高度のアルツハイマー型認知症において、認知機能の低下を緩やかに抑える治療薬です。グルタミン酸の過剰な働きを調整することで、神経細胞のネットワークが保たれるよう助けます。
メマンチン塩酸塩は中等度から高度のアルツハイマー型認知症の進行抑制に用いられるNMDA受容体拮抗薬です。
本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(メマリー錠5mg、第一三共株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。
作用機序
薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。
たとえ話
アルツハイマー型認知症では、脳内の神経細胞が「騒がしい教室」のようにグルタミン酸の信号に過剰にさらされ続けている状態に近いです。メマンチンはその騒ぎを適度になだめることで、神経細胞が本来の働きを保てるよう助けます。
平易に言うと
メマンチンは脳内のNMDA受容体というタンパク質に作用し、グルタミン酸による過剰な信号を穏やかに抑えます。これにより神経細胞のネットワークが保たれ、認知症症状の進行が緩やかになることが期待されます。
詳しく
メマンチン塩酸塩はNMDA受容体チャネルを阻害する低~中等度親和性の拮抗薬であり、グルタミン酸神経系の機能異常に伴うNMDA受容体の過剰活性化を抑制します。これにより細胞内カルシウム流入の調節と神経保護作用が期待され、中等度から高度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制に用いられます。
アニメーションで仕組みを見る
仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。
メマンチン塩酸塩が騒がしい教室をなだめる
- アルツハイマー型認知症では、脳内の神経細胞が「騒がしい教室」のようにグルタミン酸の信号に過剰にさらされ続けている状態に近いです。
- メマンチンは脳内のNMDA受容体というタンパク質に作用し、グルタミン酸による過剰な信号を穏やかに抑えます。
- メマンチンはその騒ぎを適度になだめることで、神経細胞が本来の働きを保てるよう助けます。
- これにより神経細胞のネットワークが保たれ、認知症症状の進行が緩やかになることが期待されます。
ターゲット:グルタミン酸神経系のNMDA受容体
アルツハイマー型認知症ではグルタミン酸神経系の機能異常が関与しており、NMDA受容体の過剰な活性化が神経細胞の障害につながる一因と考えられています。
承認された適応
適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。
Japanでの承認適応
PMDA- 中等度及び高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
公式ソース
このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。
- PMDA 医療用医薬品添付文書(メマリー錠5mg/メマンチン塩酸塩)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。
MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。