カルフィルゾミブ
カルフィルゾミブはプロテアソームのキモトリプシン様活性を阻害する分子標的薬です。再発又は難治性の多発性骨髄腫に対して用いられ、腫瘍細胞内に不要タンパク質を蓄積させてアポトーシスを誘導します。
カルフィルゾミブはプロテアソーム阻害剤であり、日本では小野薬品工業株式会社よりカイプロリス点滴静注用10mgとして販売されています。
本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(カイプロリス点滴静注用10mg、小野薬品工業株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。
作用機序
薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。
たとえ話
プロテアソームは細胞内の「ゴミ処理場」です。カルフィルゾミブはこのゴミ処理場の働きを止めることで、腫瘍細胞内に不要なタンパク質を溜まらせ、結果的に腫瘍細胞を自滅させます。
平易に言うと
カルフィルゾミブはプロテアソームのキモトリプシン様活性を阻害します。プロテアソームの働きが止まると、腫瘍細胞内で分解されるはずのタンパク質が蓄積し、細胞にストレスがかかってアポトーシスが誘導されます。これにより腫瘍の増殖が抑制されます。
詳しく
カルフィルゾミブは、プロテアソームのキモトリプシン様活性を阻害することにより、腫瘍細胞のアポトーシスを誘導し、腫瘍の増殖を抑制します。
アニメーションで仕組みを見る
仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。
カルフィルゾミブが細胞のゴミ処理場を止める
- プロテアソームは細胞内の「ゴミ処理場」です。
- カルフィルゾミブはプロテアソームのキモトリプシン様活性を阻害します。
- プロテアソームの働きが止まると、腫瘍細胞内で分解されるはずのタンパク質が蓄積し、細胞にストレスがかかってアポトーシスが誘導されます。
- これにより腫瘍の増殖が抑制されます。
ターゲット:プロテアソーム(キモトリプシン様活性)
プロテアソームは細胞内で不要になったタンパク質を分解する装置です。腫瘍細胞ではこの機能が亢進しており、阻害されると異常タンパク質が蓄積して細胞死に至ります。
承認された適応
適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。
Japanでの承認適応
PMDA- 再発又は難治性の多発性骨髄腫
公式ソース
このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。
- PMDA 医療用医薬品添付文書(カイプロリス点滴静注用10mg)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
- KYPROLIS (CARFILZOMIB) INJECTION, POWDER, LYOPHILIZED, FOR SOLUTION [ONYX PHARMACEUTICALS, INC.]
Onyx Pharmaceuticals, Inc.
- 海外がん医療情報リファレンス(日本癌医療翻訳アソシエイツ) Carfilzomib[カルフィルゾミブ]
一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT)
このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。
MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。