ブデソニド
ブデソニドは活動期の潰瘍性大腸炎(重症を除く)に用いられる副腎皮質ホルモン製剤です。腸管の炎症に関わるさまざまなメディエータやサイトカインの産生を抑え、粘膜の炎症を静めます。
ブデソニドは活動期潰瘍性大腸炎(重症を除く)を適応とする潰瘍性大腸炎治療剤であり、日本ではコレチメント錠9mg(フェリング・ファーマ株式会社)が流通しています。
本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。
作用機序
薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。
たとえ話
潰瘍性大腸炎では、腸の粘膜で「炎症のサイレン」が鳴りっぱなしになり、腫れや出血が続いています。ブデソニドはそのサイレンを静める副腎皮質ホルモンの一種として、腸管の炎症反応を広く抑えます。
平易に言うと
ブデソニドは強力な合成副腎皮質ホルモンであり、腸管の炎症を抑える働きをします。炎症を引き起こすさまざまな物質(メディエータやサイトカイン)が作られることや放出されることを抑え、好酸球の増加や血管透過性の亢進、炎症性のむくみなどを幅広く抑制します。
詳しく
ブデソニドは強力な合成副腎皮質ホルモンであり、抗アレルギー作用および抗炎症作用を示します。各種メディエータおよびサイトカインの産生・遊離の抑制、好酸球増加の抑制、血管透過性亢進の抑制、ならびに炎症性浮腫形成の抑制など、多段階の炎症反応を幅広く抑制することが知られています。
アニメーションで仕組みを見る
仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。
標的型ブデソニドによるIgA腎症の活動性低下
- IgA腎症では、腸管パイエル板の免疫細胞が異常なIgA1を過剰に産生する。
- 標的型徐放カプセルは、回腸末端のパイエル板にブデソニドを届ける。
- ブデソニドが粘膜免疫細胞を鎮め、ガラクトース欠損IgA1の血中への放出が減る。
- 腎臓に届く異常IgA1が減ることで、糸球体の炎症とタンパク尿が軽快する。
ターゲット:副腎皮質ホルモン受容体
副腎皮質ホルモンが細胞内の受容体に結合すると、炎症を引き起こすさまざまなサイトカインやメディエータの産生が抑えられます。ブデソニドはこの経路を活性化し、腸管粘膜の過剰な炎症反応を鎮めます。
承認された適応
適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。
Japanでの承認適応
PMDA- 活動期潰瘍性大腸炎(重症を除く)
公式ソース
このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。
- PMDA 医療用医薬品添付文書(コレチメント錠9mg)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
- DailyMed 医薬品添付文書(TARPEYO)
DailyMed, U.S. National Library of Medicine
このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。
MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。