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インフリキシマブ

レミケード抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤

インフリキシマブはクローン病や関節リウマチなど炎症性疾患に用いられる抗TNFαモノクローナル抗体製剤です。炎症性サイトカインであるTNFαの作用を中和し、病態に関与する免疫反応を抑制します。

インフリキシマブはクローン病や関節リウマチなどの炎症性疾患に用いられる抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤です。

本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(レミケード点滴静注用100、田辺ファーマ株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。

作用機序

薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。

たとえ話

クローン病や関節リウマチでは、TNFαという「炎症の警報物質」が過剰に放出され、免疫細胞が常に攻撃態勢を続けています。インフリキシマブはこの警報物質を捉えて無力化し、過剰な炎症を静めます。

平易に言うと

インフリキシマブはTNFαに結合し、その生物活性を中和します。さらに膜結合型TNFαを発現する細胞を補体依存性細胞傷害(CDC)または抗体依存性細胞媒介型細胞傷害(ADCC)により傷害し、受容体に結合したTNFαを解離させることによっても作用します。

詳しく

インフリキシマブはクローン病や関節リウマチの病態形成に密接に関与しているTNFαの作用を阻害します。その機序は、可溶性TNFαの生物活性を中和するとともに、膜結合型TNFα発現細胞をCDC(補体依存性細胞傷害)あるいはADCC(抗体依存性細胞媒介型細胞傷害)により傷害すること、ならびに受容体に結合したTNFαを解離させることによりTNFαの作用を阻害すると考えられています。

アニメーションで仕組みを見る

仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。

TNF阻害薬の働き

TNF-α(炎症性サイトカイン)インフリキシマブ炎症のカスケード
  1. 炎症を起こした組織の免疫細胞は、炎症を増幅するサイトカインTNF-αを放出する。
  2. 抗体が血中を巡り、TNF-αが受容体に届く前に捉える。
  3. TNF-αが中和されると、さらに免疫細胞を呼び寄せる下流のシグナルが落ち着く。
  4. 関節の腫れ、腸の炎症、皮膚の病変が、この輪が断たれることで軽くなる。
抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤(インフリキシマブ)の作用イメージ

ターゲット:ヒトTNFα(腫瘍壊死因子アルファ)

TNFαは炎症反応の中心的な役割を果たすサイトカインであり、可溶性型と膜結合型の両方が存在します。クローン病や関節リウマチの病態形成に密接に関与しています。

承認された適応

適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。

Japanでの承認適応

PMDA
  • 既存治療で効果不十分な下記疾患:関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)
  • 既存治療で効果不十分な下記疾患:ベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎
  • 既存治療で効果不十分な下記疾患:尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症
  • 既存治療で効果不十分な下記疾患:強直性脊椎炎
  • 既存治療で効果不十分な下記疾患:腸管型ベーチェット病、神経型ベーチェット病、血管型ベーチェット病
  • 既存治療で効果不十分な下記疾患:川崎病の急性期
  • 次のいずれかの状態を示すクローン病の治療及び維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る):中等度から重度の活動期にある患者
  • 次のいずれかの状態を示すクローン病の治療及び維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る):外瘻を有する患者
  • 中等症から重症の潰瘍性大腸炎の治療(既存治療で効果不十分な場合に限る)

公式ソース

このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。

  1. PMDA 医療用医薬品添付文書(レミケード点滴静注用100)

    独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)

このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。

MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。