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エンホルツマブ ベドチン(遺伝子組換え)

パドセブ抗悪性腫瘍剤/抗Nectin-4抗体微小管阻害薬複合体

パドセブは腫瘍細胞の細胞膜上に発現するNectin-4を標的とする抗体薬物複合体です。細胞内に取り込まれた後、微小管重合阻害作用を有するMMAEが遊離し、細胞分裂を阻害してアポトーシスを誘導すると考えられています。

エンホルツマブ ベドチン(遺伝子組換え)は抗Nectin-4抗体微小管阻害薬複合体(ADC)であり、日本ではアステラス製薬株式会社よりパドセブ点滴静注用20㎎・同30㎎として販売されています。

本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(パドセブ点滴静注用20㎎、アステラス製薬株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。

作用機序

薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。

たとえ話

パドセブは「Nectin-4という目印を目がけて届く宅配便」のような薬です。腫瘍細胞の中に入ってから荷(細胞分裂を止める薬)を開封して働きを止めます。ただし、正常な細胞にも影響し、皮膚・目の障害、末梢神経障害や高血糖などが起こることがあります。

平易に言うと

パドセブは抗Nectin-4ヒト型IgG1モノクローナル抗体と、微小管重合阻害作用を持つMMAEをリンカーでつないだ抗体薬物複合体です。腫瘍細胞膜上のNectin-4に結合して細胞内に取り込まれ、プロテアーゼによりリンカーが切断されるとMMAEが遊離します。遊離したMMAEは微小管に結合し、細胞分裂を阻害してアポトーシスを誘導することで腫瘍増殖を抑制します。

詳しく

エンホルツマブ ベドチンは、抗Nectin-4ヒト型IgG1モノクローナル抗体と、微小管重合阻害作用を有するMMAEを、リンカーを介して共有結合させた抗体薬物複合体です。腫瘍細胞の細胞膜上に発現するNectin-4に結合し、細胞内に取り込まれた後にプロテアーゼによりリンカーが切断され、MMAEが細胞内に遊離します。遊離したMMAEは微小管に結合し、細胞分裂を阻害してアポトーシスを誘導すること等により、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられています。

アニメーションで仕組みを見る

仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。

荷を開封して働きを止める宅配便

Nectin-4エンホルツマブ ベドチン(遺伝子組換え)腫瘍増殖
  1. パドセブは「Nectin-4という目印を目がけて届く宅配便」のような薬です。
  2. パドセブは抗Nectin-4ヒト型IgG1モノクローナル抗体と、微小管重合阻害作用を持つMMAEをリンカーでつないだ抗体薬物複合体です。
  3. 腫瘍細胞膜上のNectin-4に結合して細胞内に取り込まれ、プロテアーゼによりリンカーが切断されるとMMAEが遊離します。
  4. 遊離したMMAEは微小管に結合し、細胞分裂を阻害してアポトーシスを誘導することで腫瘍増殖を抑制します。
抗悪性腫瘍剤/抗Nectin-4抗体微小管阻害薬複合体(エンホルツマブ ベドチン)の作用イメージ

ターゲット:Nectin-4

Nectin-4は腫瘍細胞の細胞膜上に発現する分子であり、本剤はこれに結合して細胞内に取り込まれ、MMAEを細胞内に遊離させます。

承認された適応

適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。

Japanでの承認適応

PMDA
  • 根治切除不能な尿路上皮癌

公式ソース

このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。

  1. PMDA 医療用医薬品添付文書(パドセブ点滴静注用20㎎)

    独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)

このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。

MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。