MedUnfold

プレガバリン

リリカ疼痛治療剤(神経障害性疼痛・線維筋痛症)

プレガバリンは神経障害性疼痛および線維筋痛症の治療に使われる鎮痛薬です。中枢神経系のカルシウムチャネルに作用し、痛みに関わる神経伝達物質の過剰な放出を抑えることで痛みを和らげます。

プレガバリンは神経障害性疼痛および線維筋痛症の治療薬として日本で承認されており、リリカカプセルとしてヴィアトリス製薬合同会社より販売されています。

本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(リリカカプセル25mg、ヴィアトリス製薬合同会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。

作用機序

薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。

たとえ話

神経障害性疼痛では、痛みの信号を送る神経の末端が「壊れたインターホン」のように過剰にメッセージを流し続けている状態に近いです。プレガバリンはそのインターホンの感度を下げ、不要な電気信号が次の神経へ伝わらないようにすることで、痛みを静かに抑えます。

平易に言うと

プレガバリンは中枢神経系のシナプス前終末にあるカルシウムチャネルの補助サブユニット(α2δタンパク)に結合します。これによりカルシウムイオンの流入が減り、グルタミン酸やノルアドレナリンなどの神経伝達物質の過剰な遊離が抑えられます。その結果、痛み信号の伝達が穏やかになり、神経障害性疼痛や線維筋痛症の症状が和らぎます。

詳しく

プレガバリンは中枢神経系において電位依存性カルシウムチャネルのα2δサブユニットに結合し、チャネルの細胞表面発現量およびカルシウム流入を抑制します。その結果、グルタミン酸等の神経伝達物質の遊離が抑制されると考えられます。さらに、下行性疼痛調節系のノルアドレナリン経路およびセロトニン経路に対する作用も鎮痛機序に関与することが示唆されています。

アニメーションで仕組みを見る

仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。

痛みを静かに抑えます

カルシウムチャネルのα2δサブユニットプレガバリン神経伝達物質の過剰な遊離
  1. 神経障害性疼痛では、痛みの信号を送る神経の末端が「壊れたインターホン」のように過剰にメッセージを流し続けている状態に近いです。
  2. プレガバリンは中枢神経系のシナプス前終末にあるカルシウムチャネルの補助サブユニット(α2δタンパク)に結合します。
  3. これによりカルシウムイオンの流入が減り、グルタミン酸やノルアドレナリンなどの神経伝達物質の過剰な遊離が抑えられます。
  4. その結果、痛み信号の伝達が穏やかになり、神経障害性疼痛や線維筋痛症の症状が和らぎます。
プレガバリンの作用イメージ(カルシウムチャネルα2δサブユニット結合)

ターゲット:電位依存性カルシウムチャネル(α2δサブユニット)

中枢神経系のシナプス前終末に存在する電位依存性カルシウムチャネルの補助サブユニット。このチャネルからカルシウムが流入することでグルタミン酸などの神経伝達物質が遊離し、痛み信号の伝達に関与します。

承認された適応

適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。

Japanでの承認適応

PMDA
  • 神経障害性疼痛
  • 線維筋痛症に伴う疼痛

公式ソース

このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。

  1. PMDA 医療用医薬品添付文書(リリカカプセル25mg/プレガバリン)

    独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)

  2. DailyMed 医薬品添付文書(LYRICA)

    DailyMed, U.S. National Library of Medicine

このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。

MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。