ルラシドン
ルラシドンは統合失調症を対象とする非定型抗精神病薬です。ドパミンD2受容体およびセロトニン受容体に対する多面的な作用により、統合失調症の陽性症状・陰性症状・認知機能障害の改善を目指します。
ルラシドン塩酸塩は統合失調症を対象とする経口の非定型抗精神病薬です。
本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(ラツーダ錠20mg、住友ファーマ株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。
作用機序
薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。
たとえ話
統合失調症では、脳内の「伝達システム」のバランスが崩れています。ルラシドンは複数の受容体に対して、過剰なシグナルを抑えつつ必要なシグナルは残すことで、脳内の伝達のバランスを整えます。
平易に言うと
ルラシドンはドパミンD2受容体の遮断、セロトニン5-HT2A受容体の遮断、5-HT7受容体の遮断、そして5-HT1A受容体の部分作動という複数の作用を併せ持ちます。これらの薬理作用が統合失調症の症状改善に寄与すると考えられています。
詳しく
ルラシドン塩酸塩はドパミンD2受容体、セロトニン5-HT2A、5-HT1Aおよび5-HT7受容体に対して結合親和性を示します。ドパミンD2受容体アンタゴニスト作用、セロトニン5-HT2Aアンタゴニスト作用、5-HT7受容体アンタゴニスト作用およびセロトニン5-HT1A受容体部分アゴニスト作用を併せ持ち、これらの薬理作用が臨床における有用性に寄与しているものと考えられています。
アニメーションで仕組みを見る
仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。
ルラシドンがD2・5-HT2A・5-HT7受容体に多面的に働く仕組み
- ルラシドン塩酸塩はドパミンD2受容体、セロトニン5-HT2A、5-HT1Aおよび5-HT7受容体に対して結合親和性を示します。
- ルラシドンはドパミンD2受容体の遮断、セロトニン5-HT2A受容体の遮断、5-HT7受容体の遮断、そして5-HT1A受容体の部分作動という複数の作用を併せ持ちます。
- ドパミンD2受容体アンタゴニスト作用、セロトニン5-HT2Aアンタゴニスト作用、5-HT7受容体アンタゴニスト作用およびセロトニン5-HT1A受容体部分アゴニスト作用を併せ持ち、これらの薬理作用が臨床における有用性に寄与しているものと考えられています。
- ドパミンD2受容体およびセロトニン受容体に対する多面的な作用により、統合失調症の陽性症状・陰性症状・認知機能障害の改善を目指します。
ターゲット:ドパミンD2受容体、セロトニン5-HT2A/5-HT1A/5-HT7受容体
ドパミンD2受容体の過剰な刺激は統合失調症の陽性症状に関与し、セロトニン受容体のバランス異常は陰性症状や認知機能障害にも関与すると考えられています。
承認された適応
適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。
Japanでの承認適応
PMDA- 統合失調症
公式ソース
このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。
- PMDA 医療用医薬品添付文書(ラツーダ錠20mg)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。
MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。