エナラプリル
エナラプリルはアンジオテンシン変換酵素(ACE)を阻害する降圧薬です。血圧を上昇させるアンジオテンシンIIの産生を抑え、血管を広げることで血圧を下げます。
エナラプリルマレイン酸塩はアンジオテンシン変換酵素阻害剤に分類される降圧薬であり、日本ではオルガノン株式会社をはじめ複数のメーカーから製剤が販売されています。
本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(レニベース錠2.5/レニベース錠5/レニベース錠10、製造販売元:オルガノン株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。
作用機序
薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。
たとえ話
高血圧の状態は、ホースの先をギュッと絞って水圧が上がっているようなものです。エナラプリルはその「絞り」を作る酵素の働きを抑え、ホースの通りを良くすることで水圧(血圧)を穏やかに下げます。
平易に言うと
エナラプリルはアンジオテンシン変換酵素(ACE)の働きを抑えることで、血圧を上げるアンジオテンシンIIが作られるのを減らします。その結果、血管の収縮が和らぎ、血圧が下がります。ACE阻害薬は高血圧の治療に広く使われている薬のグループです。
詳しく
エナラプリルマレイン酸塩はアンジオテンシン変換酵素(ACE)を阻害し、アンジオテンシンIからアンジオテンシンIIへの変換を抑制します。アンジオテンシンIIは強力な血管収縮作用およびアルドステロン分泌促進作用を有するため、その産生抑制により血管拡張およびナトリウム排泄促進が生じ、降圧効果が得られます。本剤は持続性ACE阻害剤として分類され、血中レニン活性の上昇とアンジオテンシンII濃度の低下が確認されています。
アニメーションで仕組みを見る
仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。
ACE阻害薬の働き
- 体はアンジオテンシン変換酵素を使って、血管を縮めるペプチドを作っている。
- ACE阻害薬が酵素の活性部位に入り、ペプチドの生成を抑える。
- 収縮シグナルが減ることで、血管は広がりやすくなる。
- 抵抗が減り、血圧が下がる。
ターゲット:アンジオテンシン変換酵素(ACE)
血圧調節に関わる酵素で、アンジオテンシンIを強力な血管収縮物質であるアンジオテンシンIIに変換します。ACEが過剰に働くと血管が収縮し、血圧が上昇します。
承認された適応
適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。
Japanでの承認適応
PMDA- 本態性高血圧症、腎性高血圧症、腎血管性高血圧症、悪性高血圧
公式ソース
このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。
- PMDA 医療用医薬品添付文書(レニベース錠2.5/レニベース錠5/レニベース錠10)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
- エナラプリルマレイン酸塩「オーハラ」患者向医薬品ガイド
大原薬品工業株式会社
このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。
MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。