セミプリマブ
セミプリマブはヒトPD-1に対するモノクローナル抗体であり、PD-1とそのリガンドの結合を阻害することでT細胞のがん攻撃力を引き出す免疫チェックポイント阻害薬です。進行・再発の子宮頸癌の治療に用いられます。
セミプリマブはヒト型抗PD-1モノクローナル抗体であり、日本ではリジェネロン・ジャパン株式会社により販売されています。
本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(リブタヨ点滴静注350mg、リジェネロン・ジャパン株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。
作用機序
薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。
たとえ話
セミプリマブはT細胞の「ブレーキ」を外すことで、体がもともと持っているがんへの攻撃力を再び発揮させる薬です。
平易に言うと
セミプリマブはT細胞表面のPD-1に結合し、PD-1がPD-L1やPD-L2と結びつくのを妨げます。これにより、PD-1経路によるT細胞の抑制が解除され、がん抗原に対するT細胞の増殖や活性化、腫瘍細胞を攻撃する力が回復します。
詳しく
セミプリマブはヒトPD-1に対する抗体であり、PD-1とそのリガンド(PD-L1およびPD-L2)との結合を阻害します。これにより、がん抗原特異的なT細胞の増殖、活性化および腫瘍細胞に対する細胞傷害活性が亢進し、腫瘍増殖が抑制されると考えられます。
アニメーションで仕組みを見る
仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。
セミプリマブがPD-1経路のT細胞抑制を解除する仕組み
- セミプリマブはT細胞の「ブレーキ」を外すことで、体がもともと持っているがんへの攻撃力を再び発揮させる薬です。
- セミプリマブはT細胞表面のPD-1に結合し、PD-1がPD-L1やPD-L2と結びつくのを妨げます。
- セミプリマブはヒトPD-1に対する抗体であり、PD-1とそのリガンド(PD-L1およびPD-L2)との結合を阻害します。
- がん抗原特異的なT細胞の増殖、活性化および腫瘍細胞に対する細胞傷害活性が亢進し、腫瘍増殖が抑制されると考えられます。
ターゲット:プログラム細胞死1受容体(PD-1)
活性化T細胞の表面に発現する受容体です。PD-L1やPD-L2と結合するとT細胞の働きが抑制され、腫瘍が免疫攻撃から逃れる仕組み(免疫逃避)に関わっています。
承認された適応
適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。
Japanでの承認適応
PMDA- がん化学療法後に増悪した進行又は再発の子宮頸癌
公式ソース
このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。
- PMDA 医療用医薬品添付文書(リブタヨ点滴静注350mg)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
- DailyMed 医薬品添付文書(LIBTAYO)
DailyMed, U.S. National Library of Medicine
- 海外がん医療情報リファレンス(日本癌医療翻訳アソシエイツ) Cemiplimab-rwlc[セミプリマブ]
一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT)
このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。
MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。