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バロキサビル マルボキシル

ゾフルーザ抗インフルエンザウイルス剤

バロキサビル マルボキシルはインフルエンザウイルスのキャップ依存性エンドヌクレアーゼを阻害する新しい作用機序の抗ウイルス薬です。ウイルスmRNAの合成を直接抑えることで、ウイルスの増殖を早期に抑制します。

バロキサビル マルボキシルはキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬に分類される抗インフルエンザウイルス剤であり、日本ではゾフルーザ錠として塩野義製薬株式会社より販売されています。

本ページの効能・効果および作用機序は、PMDA 公開の添付文書情報(ゾフルーザ錠10mg、塩野義製薬株式会社)に基づき平易に再構成したものです。用法・用量については医師の処方と最新の添付文書をご確認ください。

作用機序

薬が体の中で何をするかを説明します。用量・副作用・安全性の説明ではありません。

たとえ話

インフルエンザウイルスは自分の設計図を作るために、宿主細胞の設計図から「見出し」を切り取って利用しています。バロキサビルはその「はさみ」を止めてしまい、ウイルスが自分の設計図を作れないようにすることで増殖を抑えます。

平易に言うと

バロキサビル マルボキシルは体内で活性体に変換され、インフルエンザウイルスのキャップ依存性エンドヌクレアーゼという酵素を選択的に阻害します。この酵素は宿主細胞のmRNAからウイルスmRNA合成に必要なプライマー(RNA断片)を生成する役割を持ち、阻害されることでウイルスのmRNA合成が止まり、増殖が抑制されます。

詳しく

バロキサビル マルボキシル活性体はA型およびB型インフルエンザウイルスのキャップ依存性エンドヌクレアーゼ活性を選択的に阻害します。キャップ依存性エンドヌクレアーゼは宿主細胞由来mRNA前駆体を特異的に切断する酵素であり、ウイルスmRNA合成に必要なプライマーとなるRNA断片を生成します。本剤はこの酵素を阻害し、ウイルスmRNAの合成を阻害することによりウイルス増殖抑制作用を発揮します。

アニメーションで仕組みを見る

仕組みを分かりやすくした模式図です。縮尺や形は実際のものではありません。

バロキサビルはキャップのはさみを止めて、設計図は作られなくなる

インフルエンザウイルス キャップ依存性エンドヌクレアーゼ(PAサブユニット)バロキサビル マルボキシルウイルスmRNA合成
  1. インフルエンザウイルスは自分の設計図を作るために、宿主細胞の設計図から「見出し」を切り取って利用しています。
  2. バロキサビルはその「はさみ」を止めてしまい、ウイルスが自分の設計図を作れないようにすることで増殖を抑えます。
  3. バロキサビル マルボキシルは体内で活性体に変換され、インフルエンザウイルスのキャップ依存性エンドヌクレアーゼという酵素を選択的に阻害します。
  4. キャップ依存性エンドヌクレアーゼは宿主細胞由来mRNA前駆体を特異的に切断する酵素であり、ウイルスmRNA合成に必要なプライマーとなるRNA断片を生成します。
抗インフルエンザウイルス剤(バロキサビル マルボキシル)の作用イメージ

ターゲット:インフルエンザウイルス キャップ依存性エンドヌクレアーゼ(PAサブユニット)

インフルエンザウイルスのRNAポリメラーゼ複合体に存在する酵素。宿主細胞のmRNAからプライマーとなるRNA断片を切り出し、ウイルスmRNAの合成に必須の役割を果たします。

承認された適応

適応は国によって異なり、変わることがあります。必ず最新の添付文書に従ってください。

Japanでの承認適応

PMDA
  • A型又はB型インフルエンザウイルス感染症

公式ソース

このページの記述は、以下の記録に遡ることができます。

このページは、薬が体の中でどう働くかをやさしく説明するためのものです。使うときの注意は、お手元の説明書か薬剤師さんにご確認ください。

MedUnfold は教育目的のコンテンツであり、医療上のアドバイスではありません。必ず最新の添付文書と医療専門家の指示に従ってください。